自分だけで抱え込まない
行事にせよ、研究授業にせよ、問題行動への対応にせよ、1年間を通して見れば先生の仕事はかなり多岐にわたります。
そして、その仕事の種類の多さ故に得意なものもあれば苦手なものもあるでしょう。
行事の準備や授業の準備など事務的な仕事はすごく得意だが、問題行動への指導は苦手だという先生もいます。
それとは対照的で、子ども達との関わりや指導はすごく得意だけれども、掲示物を作成したり、文書を作成したりするのは全くダメという先生もいます。
最近では、ICT機器を活用した授業を取り入れる学校も増えています。
そんなときにICT機器を上手に活用している若手の先生もたくさんいます。逆にベテランの先生が苦戦している状況も見かけることがあります。
少し例をあげましたが、全ての仕事を高水準でこなせる先生は稀だと思います。
一般的な小学校であれば学年にクラスが複数ある場合がほとんどです。だとしたら、隣のクラスの先生と協力して、チームとして仕事ができるようになると仕事の効率が確実に上がります。
メリットはそれだけでなく、心理的な負担も減ります。
悩みを打ち明けられる学年や、困ったときに助けを求められる学年はとても気が楽です。ちょっとした問題行動も、「今日〇〇があってさ…」なんて軽く会話ができる関係性であればきっと1年頑張れます。
自分1人の力を過大評価せず、チームとして仕事をすることを意識すると働き方が変わります。
三人寄れば文殊の知恵
昔のことわざに「三人寄れば文殊の知恵」というものがあります。
意味は、「3人で集まって相談すれば、すばらしい知恵が出る」です。
私は研究授業や行事を考えるときに、いつもこのことわざに助けられます。
今までたくさんの方と一緒に学年を組んできました。
ときには、授業がベテランと呼ばれるレベルではない先生同士で組む学年もありました。
でも、そんな先生方と研究授業の内容を考えているときは、自分1人では考えつかないような素晴らしいアイディアがたくさん出てきました。
3人集まって考えれば、それは足し算ではない結果が生まれると思っています。
たとえその内容に関して苦手な先生が集まって相談したとしても、素晴らしいアイディアがでると思います。
この観点で考えることができるようになったとき、一緒に働く先生達の見方が変わりました。
協力して考えてくれる仲間であれば、若手の先生であろうが、授業や行事が苦手な先生であろうが、とてもその存在は大きいです。
自分一人で頑張るのではなくチームで頑張ってみてはいかがでしょうか?
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