壁にぶち当たったとき

学校の先生に向けて

今までは上手くいっていたのに…

毎年毎年担任をもっていると上手くいくこともあれば、上手くいかないこともたくさんあると思います。

ある程度自分の授業や学級経営が確立されてきたときに、思わぬ落とし穴にハマることがあります。

それは、「今までの指導が上手くいっていたから必ず上手くいくはずだ」という思い込みです。

今までの指導が上手くいっていたのはあなたの力でもあります。それと同時に子ども達の力もあってのことです。

かく言う私もこの落とし穴にハマりました。そして抜け出せませんでした。

これまで積み上げてきた指導法が通じないとなると、何故か自分を否定されたような気もして、どうしていいか分からなくなる時期もありました。そんなときに相談できたり悩みを打ち明けたりできる同僚がいればよかったのですが、所属する学校が代わったばっかりで一人で悩んでいました。

今まで上手くいっていた分、「子ども達に合わせて指導を柔軟に変えていく」という発想がなかったので、昔の自分にアドバイスできるなら、この言葉を送りたいです。

壁にぶち当たったとき

授業にせよ、学級経営にせよ、仕事に関して壁にぶち当たったときが成長のチャンスだと考えると良いと思います。

教員としての年数を重ねると、担任として指導の難しい子を任されることが増えてきます。それに合わせて指導のレベルを徐々に上げていけると理想です。

自分のレベルよりもちょっと上の子どもを担任すると自分の足りなかった部分が見えます。そして困ったときや悩んだときに人は一番頭を使います。こうすれば上手くいくかな… 今回失敗したのはあれが原因だな… などと思考を張り巡らします。

そうして得た実力は決して失われません。

難しいクラスを任されて不満を言って日々を過ごすのか、難しいクラスを任されて自分の力量を上げようと過ごすのかで今後のあなたの人生は変わってくると思います。

壁にぶち当たり悩んでいるときは確かに辛いですが、その壁を越えたときその壁はあなたを守る壁になっています。

それでも辛いとき

そうは言っても自分の実力よりも2段も3段も上であれば手に負えないこともあります。

そんなときは一人で立ち向かうのではなく、力を借りましょう。

今回の話は適度なストレスや適切なレベルで仕事をする場合に限ります。

人には得手・不得手があるので何も恥ずかしいことではありません。

やんちゃな子ども達を指導するのは得意でも、不登校の子どもとの関わりは苦手な先生もいます。

落ち着いたクラスを作るのは得意でも、元気一杯のクラスを作るのは苦手な先生もいます。

手に負えないのはあなたの教師としての力が全て不足しているわけではありません。

たまたま苦手な部分で指導しなくてはいけなかったのかもしれません。

そんなときには同僚や上司に助けてもらい、その指導を真似してみたり、参考にしてみたりして上達していく方法もあります。

自分にあった方法で壁を乗り越え自分の糧にしていってくださいね!

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