1つの動作を意図的に行う
チャイムが鳴ったら授業が始まる。
授業の始め方は先生や学校によって違うことが多い。
着席のまま「例」だけして進める場合。大きな声で「お願いします!」と声を出してから始める場合。号令は先生が仕切るのか。それとも子どもが仕切るのか。子どもたちが仕切るのであれば、日直・係・リーダーなどが考えられる。
どのやり方にもメリットもデメリットも必ずあるので一概にどれが一番とは決めることはできない。
私は、日直に授業の号令をさせている。チャイムが鳴ったら「起立」「机の整頓をしてください」「休め、気をつけ、これから◯時間目の授業を始めます」「はい(全員)」「お願いします」「お願いします(全員)」「授業の準備ができている人は着席してください」という流れで始まる。
もちろん意図的にこの流れにしている。それには以下のようなメリットがあると考えているからだ。
気持ちが切り替わる
まず1つ目のメリットは気持ちが切り替わることだ。
特に効果を感じるのは、長い休み時間のあとや体育の授業の後は子どもたちは運動してきた後で気持ちが昂っていたり、いつもに比べて落ち着きがない場合が多い。
それを防ぐために行う。
1つ1つの動作が揃っていないとやり直しになるし、日直もざわざわしている状態では号令をかけずに静かに待っている。
何となく号令をするのではなく、声や動きを揃えるには間に必ず学級が静寂に包まれる。
この瞬間が気持ちの切り替わる瞬間だ。
この時間かあるかないかでこの後の授業のスタートの取り組み方に大きな差が出てしまうので私は必ず入れるようにしている。
声を出す練習
授業では、ペアで話し合ったり、グループで活動したり、自分の意見を発表したり、声を出して相手に考えを伝える活動がある。
子どもたち一人一人は、自分が話すことよりも誰かの話を聞いていることが圧倒的に多い。
授業の内容によっては話すことすらせずに終わる場合もある。
これが1年間続いてしまうと、大きな声を出すことに抵抗を感じたり、そもそも教室中に聞こえるような大きな声が出なくなってしまったりすることもある。
だからこそ号令という決まったタイミングで、分かりきっている言葉をハッキリと声に出させる練習をする。
1年間続けるだけで、少なくとも声量の低下は防げるだろう。
決まった言葉をみんなと一緒に自信をもって声に出すことができてようやく次のステップに進めると思う。
以上2つの理由で、私は以上のような授業開始の号令を行なっている。
良かったら試してみてはいかがだろうか。
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