情報社会
近年は情報社会とあって子育てについて本やインターネットで簡単に知識を得ることができます。それがプラスとなればいいのですが、我が子とよその子を比較してしまう方も少なくないと思います。
当然本やインターネットに出回る大半の情報は子育てを成功した例としてみられることが一般的かと思います。その情報ばかりと比較してしまうと我が子の良いところが1つも見つけられない事態に陥ってしまいます。
あくまで本やインターネットの情報は参考程度に考えるのが良いかと思います。生まれ持った能力や性格も違えば、育てている環境も違います。人間はロボットではないので、同じように育てたとしても不確定要素がたくさん絡んでくるのが当たり前です。
ですが、その情報の中でもきっと我が子に当てはまる良い方法があるのは間違いないので、我が子のために試してみることはオススメします。でも何度も言いますが参考程度に考えることが必要です。我が子を見て、心の変化や成長が大きく見られる上手くいきそうなものをピックアップするのが良いかと思われます。
両親が与えたいもの
両親が我が子に望むことは千差万別です。
プロスポーツ選手を望んでいれば、運動を頑張らせようとしますし、医者や弁護士など賢くなって特定の職業についてほしいと願えば、勉強を頑張らせると思います。
その他にも子どもが興味をもっているものに対してたくさんの経験を積ませたいと考える両親もいると思います。絵を描くことが好きで美術館や絵画教室に足を運ぶ。電車が好きで休日には日本各地の駅を訪れる。
どの方向性にしても親が我が子にかける愛情と情熱は計り知れないものがあります。
意識はしていないかもしれませんが、家庭で社会のルールやマナーを大切にして教育する場合もあると思います。
- 時間を守ること
- 整理整頓すること
- 履き物を揃えること
- 食事中のマナーを守ること
- 人には優しくすること
- 人の迷惑になるようなことはしないこと
- 進んで挨拶すること
あげ出したらキリがないですが、我が子に身につけてほしい様々なルールやマナーがあります。
運動にせよ、勉強にせよ、社会的なルールにせよ、たくさん教えることはありますが、全て両親が教えないといけないかというとそうではありません。
もちろん、教えれることは教えた方が良いに決まってはいますが、それを全家庭の両親に押し付けるには荷が重いかと思います。だからこそ私たちは子どもを社会全体で育てていく必要があるとも思っています。
クラブのコーチが運動を教えたり、学校の先生が勉強を教えたりすることもあります。近所の人が挨拶の気持ちよさを伝えることもあれば、人に迷惑をかけると悲しい気持ちになることを友達から教わることもあります。
昔は地域で子どもを見守っていたので、間違ったことをしたときに他の大人が叱ってくれることもありました。今でも赤ちゃんが泣いていて困っている母親を見て代わりにあやしてあげる大人を見かけることがありますが、微笑ましいと同時に頼もしく感じます。それぐらい子育ては両親には抱えきれないほど大変なことだと思います。
両親が必ず与えるべきもの
では、両親が我が子に必ず与えるべきものは何でしょうか?
それは、「愛情」です。
こればっかりは、滅多に代わりがきかないと思います。
語弊があるといけないのでここでいう両親とは育ての親のことです。要は保護者のことですね。
どんなときでも見返りを求めずに我が子のために思う気持ちや行動はきっと大きな力になります。
極論、運動ができなかろうが、勉強ができなかろうが、社会のルールから多少逸脱しようが後で取り返しなんていくらでもできます。でも、「愛情」は後では受け取れない可能性が高まります。
だから、わがままであったり、やんちゃであったり、私たちが思っているような理想な子育ては今できていないかもしれませんが、我が子にたっぷりの「愛情」だけは注いであげてください。
それだけであなたがしている子育ては100点以上だと私は思います。
コメント