思考ツールを使ってみる

学校の先生に向けて

考えるということを可視化する

国語で文章を考えて書くときや算数の問題を解き方を考えるとき、グループでの発表の仕方を考えるときなど、私たちは授業の中で子ども達に考えさせる時間を取ります。

しかし、「考えましょう」と言葉で言うのは楽ですが、実際に子ども達が頭の中で何を考えているのか理解や把握をするのはとても難しいです。

特に「何を考えるのか分からない」と子どもに言われると説明も困難な場合が多いです。

そんな考えるのが苦手な子ども達にとって思考ツールは大きな手助けになります。

また、私たち教師が子ども達の考えを理解するのにももちろん役に立ちますし。グループなどで考える場合にはお互いのごちゃごちゃしていた考えを整理する役割まで兼ねてくれます。

継続していけば、思考の方法が分かってくるので、問題に対して「分からない」から止まってしまう子が減り、あの手この手で考え出す子が増えてきます。

もし、考えさせるという活動に困っている場合は積極的に使っていくことをオススメします。

思考ツールの種類

検索してみるとたくさん出てくるとは思いますが、同時に何を選んだら良いか分からないかとも思います。

なので、私の中で使いやすいものを2つ紹介します。

クラゲチャート

1つめは、クラゲチャートです。

クラゲチャートは、「理由を付けるとき」に役に立ちます。

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頭の部分に主張を書き込みます。足の部分には主張に対する理由や根拠を書き込みます。主張したいことに対して複数の理由や根拠を明確にできるので、説得力のある主張を考えることができるようになります。国語の読み取りやディベートなどの場面で役立ちます。

ステップチャート

2つめは、ステップチャートです。

ステップチャートは、「順序立てるとき」に役に立ちます。

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物事の手順や工程を表すことができます。物語の流れを考えるときや、グループ活動するときの進め方をまとめるときに使うことができます。また、国語の説明文で要約するときなどに使うことができ、枠の大きさを変えることによってまとめるレベルの大きさを変えることもできます。

子ども達に最初から順序立てて考えることは難しいことが多いので、バラバラの短冊を用意して、まずはやるべきことや必要なことを書き出して並べ替えるようにして使うとよいでしょう。

まだまだ使ったことがない先生は軽い気持ちで使ってみることをオススメします。もし良かったら試してみてくださいね。

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