ルールを守らせるためには

学校の先生に向けて

ルールが崩壊している…

学級崩壊までとはいかないが、既存のルールが全くといいほど守られておらず指導に困って見える先生もお見えかと思います。

掃除は黙って行う。靴やランドセルは整頓する。授業が終わった後には次の授業の準備をしてから休み時間にするなど、大きなルールから小さなルールまで学校には多種多様なルールが存在しているかと思います。

そもそもそのルールがなぜ必要か考えることのプロセスを経てから始動すると納得感もあり入りがいいのですが、全てのルールに対して説明していてはキリがありません。

なので、ここでは一般的によくある学校のルールを守らせるためにいくつか話していきたいと思います。

規律

学校にはルールがあります。ルールは日本語に翻訳すると「規則」になります。

「規則」とは…人の従うべき準則であり、主に文章によって規定されたものをいう。

よく学校には「元気な声であいさつをしましょう」「廊下は走らない」「〇〇小学校の5つの約束」みたいな形で「規則」を目にすることがあると思います。

これを見てそのまま実行できるのであればその子は規律が守れる子です。

つまり、そくに準じて、自分をすることができる子ですね。

でも、だいたいの小学生はこの規律すら難しいことが多いと思います。いえ、大人でさえできていると言い難い場面もたくさん見受けられます。

では、どうしたらルールは守られるのでしょう?

「規律」の前に「他律」

皆さんは「他律」という言葉を聞いたことがありますか?

「他律」とは…自らの意志によらず、他からの命令、強制によって行動すること

ちょっと言葉の意味が強いですが、要はの人によってすることができる。

ほとんどの子がまずはこの状態からスタートとなると考えてよいでしょう。考えてもみれば気づくと思いますが、ルールを急に示されて急に出来るわけはありません。もし出来るのであればそれは「規律」のレベルまで十分に育っています。

確かに最初は全体にルールを知らせるのですが、その後にしっかり守れているか確認することは必要不可欠です。ここで言ったから守るのが当然だと考えていては子どもたちの変容は見られません。

まずはあなたがいる状態でしっかりルールを守らせることが第一歩です。

「他律」のポイント!

最後に、他律のポイントを話していきたいと思います。

結論から言うと、「勝たなくてもいいが、負けない指導をする」ということです。

例えば、守らせるルールにもレベルがあります。子どもたちが全く育っていないのに急に高いレベルのルールを守らせようとしても、うまくいきません。周りから見ても、子どもたちから見ても、ルールを守らないのが普通という状態に陥ってしまいます。

だから今目の前にいる子どもたちのレベルに合わせて、注意されたら守るのは当たり前それはさすがに言う通りなので従います、というレベルを他律でコツコツと守っていかせることがスタートだと感じます。

勝たなくてもいいというのは、全部勝負しなくてもいいということです。注意して反発が起きて、それで負けてしまっては元も子もありません。

最終的には「他律」から「規律」そして「自律」へと移っていくのですが、まずは「他律」からです。子どもたちの律するレベルが上がっていけば次の指導とどんどん移っていけます。なので今は全部完璧にするという考えではなく、1つ1つ子どもたちのレベルに合わせて頑張っていきましょう!

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