なかなか落ち着かない…
良いクラスや理想のクラスを作る上で、落ち着いた学級経営は欠かせません。
9月ももうすぐ終わりを迎えます。初めの4月からもう半年も経とうとしています。
まだまだ授業中に騒がしい…
「先生」「先生」とあちらこちらで大声が飛び交っている…
なんていう大変な状況に身を置かれている先生もいるかと思います。
これからは行事も多く、協力や団結には落ち着いて話を聞く時間も必要になってくると思います。今の学級を見直すきっかけにもなるのでぜひ読んでみてください。
1日に何度か静寂の時間を作る
まずは静かという状態を1日に何度か意図的に作り出してみましょう。
おすすめは読書や黙々と行える問題演習、最近ではタブレットなどで個人で学習できるアプリやツールもあり、熱中すると驚くほど静寂が訪れます。
そんな時間はなかなかない場合は授業の始まりと終わりの号令の前であったり、先生が話し始める前に静かになってから話したりするなど、少しの時間でも十分できます。
ここで注意なのが騒がしく元気なクラスほどこの時間を作るのが苦手です。それにもまして読書や学習などやるべきことが決まっているけどできないことも多々あります。そんな中ちゃんとできていないからと先生が大声で注意してしまっては静寂など作れません。手間はかかりますが、隣に行き小さな声でサポートできるとよいかと思います。
同じように号令の質や、話の聞く姿勢は二の次です。まずは目標ある落ち着いた空間を作ることに重きを置きましょう。
先生が落ち着く
次に先生自身が落ち着きましょう。どうしても話し声がうるさいとそれを上回るボリュームで話そうとする場合があります。そのときは話が聞こえるかもしれませんが、お互いに声が大きくなるだけなので長期的にみたら逆効果です。
先ほどの方法と合わせて、静かな状態を作ってから話し始める。
そうすると話をかぶせる必要もないので大声を出す必要もなくなります。
先生も児童も大声を出していては静かになるはずはありません。たくさんの指導したいことや注意したいことが目の前に山ほどあるかもしれませんが、まずは落ち着いた学級になってからです。落ち着いた学級になったとしてもそんなに多くの指導をしても子どもたちにはなかなか浸透しません。なので1日に1つできるようになってほしいことを決めて、そこに力を注ぐといいと考えます。
落ち着いた学級のメリット
落ち着いた学級は言い換えれば「話を聴ける学級」です。話が聴けるということはそれだけで大きな成長を見込めます。
話が聴ければそれだけで話を聴く量が増え、知識がたくさん入る。
話が聴ければ相手からよく思ってもらえ、もっと教えてもらえる確率が上がる。
話が聴ければ相手の理解が増し、喧嘩や衝突が減る。
話を聴くということは、相手への最大限の思いやりです。喧嘩が起こるときは大抵相手の話を聴いていません。相手にも言い分があります。話を聴いていない人は自分の意見ばかり主張します。それでは理解もされないでしょう。
今学級経営に困っている先生方。まずはこの落ち着いた学級、つまり「話を聴ける学級」を目指してみてはいかがでしょうか?
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