子どもを観察するときに気にすると良いこと

学校の先生に向けて

注目されやすい子

3学期のスタート、冬休みに楽しかった思い出を満面の笑みで話してくれる子や友達に会えていつも以上に元気にお話をする子など、見ていて気持ちのいい子についつい意識がいってしまいます。

授業中であれば、みんなが理解できるように緊張しながらも発表している子やできるようになるまで一生懸命努力をしている子を見る割合が高いのではないでしょうか。

子ども達を理解していく上で観察することは欠かせません。

いつもは元気に外で遊んでいるのに、今日はやけに静かで教室に1人でいるということから体調不良だったと気付く場合もあります。また、体育の授業で水筒や筆記用具などを体育館に持っていったときに、いつもならAさんとBさんは一緒の場所に置くのに今日は離れた場所に置いてあることから喧嘩をしていると気付く場合もあります。

細かいところまで観察出来ればいいのですが、その頻度には思った以上に偏りがあるものです。

特に何も考えていないと、人は自分の見たいものを自然に見てしまうので、観察が成り立たなくなります。

注目されている子ではなく、目立ちにくい子にも意識的に観察の目が向けられるといいですね。

目立たない子をしっかり観察する

休み時間であれば、元気に友達と外で遊ぶ子や先生に積極的に寄ってきて自分の話をし始める子はほとんどの場合大丈夫です。

友達とワイワイやれる子はそれだけで幸せそうですし、誰かに自分の話を聞いて欲しくて自己開示を進んでする子も欲求を満たせるでしょう。

むしろ、いつもより様子がおかしかったり、いつもと行動が違ったりする場合に気を付けましょう。外や教室ではない人があまり来ない場所を好んで移動する子も気にかけることができるといいですね。

普段から目立っていたり行動が分かりやすい子はいいですが、そうでない子もいます。その子の変化に気付けるかどうかは、それまでにどこまでその子を理解したかにかかっています。

また、授業でも発表をしている子は大丈夫です。みんなが注目している中で一生懸命伝えていることが多いでしょう。その子は十分に報われているし、手を抜くこともありません。

私たちが見るべきは、その発表を聞いている子達です。

一生懸命聞いているのであれば、しっかりと褒めることができるといいですね。

逆に適当に聞いているのであれば、注意が必要かと思います。

発表の時間などは注目される子は1人に対して、聞く子は何十人といます。

その子達をしっかり観察し、褒めたり、叱ったり、励ましたり、注意したりすることで子どもの理解と学級の大きな成長が見込めるかと思います。

良かったら試してみてくださいね。

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