過去から学ぶ理想の上司

学校の先生に向けて

新しいものが溢れる時代だからこそ

今の世の中新しいものがたくさん身の回りにあります。

もちろん子どもの子育てに関することや教育のあり方も大きく変わってきました。

例を挙げると、今ではタブレットを使用した学習や電子黒板を使った授業は一般的なものになりました。

赤ちゃんや子どもにあげる食べ物も数十、数百の中から選べるようになりました。

移動に関しても車や電車を使って移動することが多いのではないでしょうか。

本も書店に行けば毎月毎月ものすごい量の新刊が出されています。

新しい本はタイトルやイラスト、キャッチコピーなど思わず手に取りたくなる内容です。

ですが、あえて昔から現代にまで残っているベストセラーのような本を一度手に取ってみてください。

そこには今でも残り続けるような普遍的な真理が書かれていることが多いです。

今日はその中でも1つお話できたらと思います。

孫子から学ぶ上司像

『孫子』とは紀元前500年頃の兵法書です。兵法書とは、戦争での戦い方を記した書になります。

その中に将軍について書かれた部分があります。将軍とは軍をまとめる人物であり、現代で言うと会社の上司にあたる人物になります。

昔、人をまとめる人物に必須な条件とは、「知謀・信義・仁慈・勇気・威厳」の5つを持ち合わせている人だと述べています。

分かりやすく言い換えると、「先を見通し戦略を組み立てることができ、部下から信頼され、部下を思いやることができ、実行力をもちあわせ、部下から恐れられている人物」ということです。

聞くと分かるのですが、かなり条件が厳しいです。もちろん私自身も自信をもって持ち合わせているとは到底言えません…(笑)

ですが、国が存続するか滅亡するか1つの戦いにかかっているこの時代には必要不可欠なスキルだとも思います。

そして、今の時代でもこのような上司がいたら理想ではないでしょうか。私は学校の先生ですが、この5つを持ち合わせている先生がいたら子ども達からも同僚の先生達からもきっと尊敬の眼差しで見られるでしょう。

目指してみる

今の自分に何が足りないのか分析した上で、5つの条件を持ち合わせられるよう目指してみてはいかがでしょうか。

おそらく今の時代で一番難しいのは「威厳」だと感じます。

強い指導を入れれば、パワハラや暴言だと言われてしまうことがあるからです。

なので、『孫子』の中には「信義」や「仁慈」が先に来ています。相手との信頼が築くことが先で、その後に「威厳」となります。

この順序さえ満たすことが出来れば、パワハラや暴言にはならないでしょう。

むしろ、関係が構築できた後の「威厳」は部下から感謝されたり、部下を大きく成長させたり、メリットがたくさんあります。

授業スキルも大切ですが、自分という人物を磨き、子ども達から「〇〇先生みたいな大人になりたい!」と思われる大人になることも大事だと思います。

魅力溢れる大人が身近にいることが、将来に対する大きな期待に繋がっていくことは想像に易いでしょう。

もしよければ頑張ってはみませんか。

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