子どものことを良く理解できている教師
私の先輩で子どものことを良く理解できるスペシャリストがいます。
たまに自分のクラスで授業をしてくださるのですが、「Aさん、今日調子悪そうだよね?」「Bさん何か嬉しいことがあったのかな?」など、自分の学級の子ども達のことを教えてくれることがあります。
実際にその子聞いてみたところ、Aさんは「朝からお腹が痛くて、ちょっと苦しかったです」と答えました。Bさんは「今日弟の誕生日があって、お祝いするのとケーキを食べるのが楽しみだからです」なんてことを教えてくれました。
私には気付くことができなかった不甲斐なさを反省するとともに、その先輩の凄さに尊敬の念を抱きました。
子どもを言葉だけで理解したと思わない
私たち大人は言葉によるやり取りで相手を理解することがほとんどです。
しかし、子ども達はまだまだ未熟なので自分の思いや考えを言葉で上手に伝えることができません。
だから年齢が幼い子が相手の行動にイライラしたときに言葉で上手に伝えられないから、大声を出したり、泣いたり、相手を叩いたりすることがあります。
小学生以上になると、そのように表に出す子もいれば、うまく伝えられないから黙ってしまう子も出てきます。それに加えて、保護者や担任に迷惑をかけたくないという気持ちや、めんどくさいという気持ち、誰かのために我慢する場合など、言葉だけで伝わることだけ全て鵜呑みにせず、それ以外の情報から子ども達を理解することが必要になってきます。
非言語情報を読み取る
子ども1人1人の理解をするためには、その子の非言語情報を読み取れる力を付けることが必須です。
その点で言えば担任はその子についていつもの状態を知っているので、極めればささいなの変化でも気付けるようになり、学級経営力が格段に向上します。
例えば、「今日はいつもより顔色が悪いな…」「いつもは休み時間にみんなと遊ぶのに今日は1人で過ごしているな…」「Aさん、いつもと違うグループと一緒にいるな…」など、普段と比べておかしいと感じることができれば、本人が悩みや相談を打ち明ける前に早期発見・解決ができたりする場合もあります。
逆に、いつもより明るかったり、笑顔が多かったりするときに話をかければ喜んでその理由を話してくれるきかっけにもなり、子どもとの関係を強くすることもできます。
普段から子ども達の様子を観察するようにすることが着実に力を付けていく第一歩となります。健康観察の時間や休み時間など授業以外の時間から試してみてはいかがでしょうか。
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