自分の影響の及ぶ範囲で指導する

学校の先生に向けて

徒労に終わってしまう指導

「授業を真面目に受けてほしい」「先生が見ていなくても掃除を頑張ってほしい」「宿題を丁寧に直しまでやってほしい」「テストに向けて自主勉強に進んで取り組んでほしい」など、子どもたちが成長できるようにやってほしいことがたくさんあると思います。

しかし、子どもにはやる気がなく声をかけるだけで終わってしまう場合も多々あります。

この手の指導はやるべきことをやっていなくて叱るという指導ではありません。

プラスαを期待して出した課題などをやっていなくて残念に思ってしまうだけで終わってしまう指導です。

だからこそ今の学級がどのレベルなのかを見極めることが大切だと思います。

自分の影響が及ぶ範囲を徐々に広げていく

世の中にはいろいろな先生がいます。

その中でも私がすごいと思う先生は、子どもの心に火をつけることのできる先生だと思います。

やる気に満ちた子どものエネルギーは凄まじいものです。以前4年生で都道府県を教えたことがありましたが、みんなが夢中でした。

都道府県の形、県庁所在地、名産品、有名な行事・祭り・人など、授業で教えることの5倍〜10倍にも当たる量を休み時間や家に帰った後の時間で調べていました。都道府県カルタをやったところすごいスピードで札を取っていきます。読み札には書いていない都道府県の特徴を挙げても同じように取っていきます。

この状態に子どもたちを導ける先生は心からすごいと思いますし、今でも私が目指す目標でもあります。

話がそれましたが、子どもたちに火をつけれる先生は学校内でも学校外でも子どもたちに大きな影響を及ぼしていると思います。

そこまでいくことができれば、先生が掃除を見ていなくても、家に帰ってやる宿題であっても、きっと子どもたちは頑張るでしょう。

ですが、最初からそこに到達しているわけではありません。

最初は、「授業の中では必ず指導が通るようにする」こと。

次に、「掃除や給食の準備のときに必ず指導が通るようにする」こと。

そして、「学校内であれば先生がいなくても指導が行き届くようにする」こと。

さらに、「学校外にでて学習するときに先生の指導が通るようにする」こと。

最後に、「家に帰っても先生の指導が生きている」こと。

というスッテプがあると思います。

授業の中での指導が通らないのに、その他の場面で指導が通るわけありません。

だからこそ基礎の基礎である授業を大切にすることは、得手して自分の影響力を着実に強めていくことにもなります。

年間およそ900〜1000時間にも及ぶ授業の中で自分の影響力を高めていき、より子どもたちが成長できるよう指導していきましょう。

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