子どもが夢を見るには厳しい環境
一括りにしていいのか分かりませんが、最近の子ども達はどこか現実的すぎる気がします。
小学生の高学年に将来の夢を書いてもらうと、少なくて1人、多くて1割ぐらいの児童が「ない」と答えます。もっと言うと、書かないといけないから、とりあえず書きましたという児童もいて正直に話してくれます。
私だけの願望かもしれませんが、子どもには叶うか叶わないかは別として夢をもってもらいたいです。そして、とんでもない熱量で、掲げた夢に向かって突き進んで欲しいとさえ思っています。
ですが、時代の流れでしょうか。世の中には子どもの頃からでも十分に分かるぐらい才能を持った子や自分より努力をしている子がいます。一昔前ならばもしいたとしても知り得なかったでしょう。なぜなら、インターネットがそこまで発達していないので、その存在を知りようがなかったのです。
しかし、今はインターネット全盛期を迎えています。記事や動画などでいくらでも調べることや知ることができてしまいます。
他者と比較したいわけではないけど、自然と入ってくる情報によって比較してしまったり、大きな夢を掲げていたが、到底到達できそうにないと先が見え過ぎてしまったりと、一部では影響を受けていることも考えられます。
子どもの可能性を広げるために大人が気を付ける
では、何か対策はないのでしょうか?
私自身はあると考えます。それは「子どもへの対応」です。
先ほどの話は、実は大人の方が強く影響されます。なぜなら大人の方が理解力や思考力があり、先を考えられる能力が高いからです。
我が子が小学校4年生でプロ野球選手になりたいと言ってきたとします。大抵の親は次のように返すのではないでしょうか。
「冗談を言ってるんじゃないよ。プロ野球選手になるような人はもっと小さい頃から野球の練習をたくさんしているんだ。今から本気で頑張ったって簡単になれるもんじゃないよ。」
ここまでストレートではなくても、多少なりの否定から入るでしょう。
これは様々な場合で使われます。
中学校のテストで下から数えたほうが早い順位なのに、突然偏差値の高い高校を目指そうと相談してきたとき。
海外の学校で学びたいから、英語を話せるように留学したいと相談してきたとき。
我が子がそんな相談をしてきたとき、親が通ったことのない道であればあるほど、その夢を否定しがちです。
政治家になりたい。親がその職業についているのであれば、おそらくなり方を教え、精一杯励ますでしょう。しかし、突然自分の子が政治家になりたいと言っても大抵の親はどうやってなるのか想像がつきません。だからなるのはものすごく大変だと決めつけ、心配も相まって否定から入るのです。
まずは、「子どもへのこの対応」を変えるべきだと思います。
子どもの可能性をどこまでも信じる
では、親はどうしたら良いのでしょう。
その答えは「子どもの可能性を信じて応援する」です。
その子の夢が叶うかどうかは未来の話なので正直誰にも分かりません。
だとしたら、最初から駄目だと否定せずに、きっと出来ると肯定してあげた方がお互いのためになるのではないでしょうか。
「うちの子は煽てると調子に乗るんです…」という声が聞こえてきそうですが、むしろ夢に向かってエネルギッシュに進んでくれる方が私は嬉しく感じます。
そして、もし出来るのであればその夢が叶うようにサポートしてあげてください。一緒に夢を追いかけている瞬間はきっとかけがえのない時間になるでしょう。
そして夢が叶ったとしても、叶わなかったとしても、親子で歩んだその過程を大切にしてください。この積み重ねがまた新しい夢が見つかったときに、原動力になると考えます。
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