褒めると叱るの使い分け

学校の先生に向けて

「褒める」と「叱る」の割合

「褒めて子どもを伸ばしましょう」という言葉が当たり前のように浸透してきたので皆さんもご存知かと思います。

私も褒めると叱るを使い分けているのですが、褒める割合の方が圧倒的に多いです。

発達段階のまだ未熟な子どもですので当然失敗も多く、本人も悪気があってやっているわけではないことが多いので叱る場合も限定されてきます。

それよりも、その子の過去と現在を比較したときに少しでも成長しているとみられる場面があったらどんどん褒めてあげてください。

調子に乗ってどんどん頑張りますし、何より心の栄養になります。

それによく考えたら分かるのですが、叱られて頑張ろうとなる場合は稀です。

例えば、宿題を忘れたとしましょう。その子に「何度言ったら分かるんだ!明日は絶対にやってこいよ!」言ったとしましょう。そしたらその子が「分かりました!ありがとうございます!」と言ってやる気になる…わけないですよね(笑)

私の場合叱る場合は「人を肉体的や精神的に傷つけたとき」「命を大切にしなかったとき」としています。これに比べたら宿題を忘れるとか、勉強を頑張らないとかは小さく見えてくると思います。

叱っても効果が出るとき

そうは言っても、ずっと褒めていればいいかというとそうではない時もあるかと思います。

特に大人相手でも言わなければいけない時もあるかもしれません。

そもそも叱るという技術は褒める技術に比べると何倍も難しいかと思います。それは、相手を否定する(傷つける)可能性があるからだと思います。言葉を慎重に選ばなければ相手に届かないどころか逆効果になる場合もあります。

でも、ある条件さえしっかり整えば、「叱る」ということは褒めること以上に効果が出る場合があります。

それは、相手との関係値です。

例えばあなたにとって心から尊敬もしているし、信頼している上司から「いつもキッチリ仕事をこなしてくれるあなたが手を抜いてこんな簡単なミスをするなんて信じられない。小さな仕事でも全力で取り組んでいくからこそいつも成果を出していたのではないのか。あなたならきっと立ち直れると信じているから、次からは頑張ってほしい。」と声をかけられたら、頑張ろうという気になる確率は格段にアップします。

確かに納得のいく言葉を選ぶことは最低限必要だと思います。でも私たちは人間です。言っている言葉は理解できていても感情が邪魔をすることが多々あります。

普段から信頼していない人からかけられる言葉は届かないことが多いです。届かないまでならいいのですが、愚痴を言われることだってあります。

それほど誰が言うかというのは大切だと思います。

日頃から周りの信頼を得られるような行動を心がけたいですよね。

明日はそんな信頼を築いていく話をしていきたいと思います。

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