成功と幸せは別物
私自身もまだまだ人生の途中で、本当の幸せには辿り着いてはいませんが、様々な経験をしてきて不幸になったり、なりそうだなと感じることはたくさんありました。皆さんも、皆さんのお子さんもきっと幸せな人生を送りたいと思いますので、考えるきっかけにしていただけると良いかと思います。
まず初めに、成功と幸せは別物だという考えを知っておくと良いです。
例えば、オリンピックで金メダルを取った選手が全員幸せになれたわけではないでしょう。プロ野球選手やサッカー選手、芸能人など、一般人の私たちから見れば華々しい成功を収めている方でも自ら命を絶ってしまうことをニュースで聞いたりします。
私たちは成功している人の良い面しか知りません。だからこそ、「成功=幸せ」という構図が知らず知らずのうちに出来上がっているのかもしれません。
確かに社会的な成功や経済的な成功など、成功すること自体は何も悪くありません。むしろいいことだと私は考えます。
だけれども、成功することを幸せと考え、それを人生のゴールとしてしまってはおそらく不幸になる人は多いでしょう。なぜかというとおそらくみんなの考える成功とは誰でも達成できるものではないからです。
仮にプロ野球選手になることが成功だとしましょう。では、日本のプロ野球選手は一体何人いるかというと、約900人ぐらいです。日本の現在の人口が1億2500万人ぐらいいます。全員がプロ野球を目指すわけではないにせよ、相当の努力をして成功を掴みにいかないと選ばれないのは分かるでしょう。しかし残念なことにそれでも選ばれないこともあります。この場合プロ野球選手になるという成功は収めることができません。
では、この成功が叶わなかったら幸せにはなれないのでしょうか?
それはきっと人によるかと思います。だからこそ、「成功=幸せ」という考え方は自らを苦しめる可能性のある考えだと思います。
不幸の元凶は執着
では、成功を目指していけないのかと言えばそうではありません。
夢や希望は人を大いに奮い立たせます。人によっては活動の原動力ともなります。
日々目標もなく勉強していたり働いていたりする人よりも、様々な成功を目指して努力し、頑張っている人の方が輝いて見えます。
では、幸せと不幸の境目はどこかというと「執着」だと私は考えます。
執着… 一つのことに心をとらわれて、そこから離れられないこと。ある物・事に強くひかれ、深く思い込んでどうしても忘れ切れないこと。
「絶対に成功しなきゃいけない」「成功しないとダメなんだ」という気持ちで努力したり頑張っていたりするのはきっと辛いと思います。それは「成功」ということに「執着」しているからです。
同じようにお金をたくさん稼いで経済的に豊かになることを目指すのは良いことだと思います。
ですが、「お金を稼ぐ」ことに「執着」してしまうと、お金が減っていくことに極度の不安を覚えたり、自分よりもお金を稼いでいる人に対して嫉妬したりすることもあります。お金を稼ぐことが人生の目的になってしまっては、「幸せ」を感じる暇も余裕もなくなってしまうでしょう。
他にも、「ある特定の人物と関係を深めること」に「執着」する。「勉強で必ず100点をとくること」に「執着」する。営業で1番になることに「執着」する。
どれもうまくいかなかったときに「不幸」になってしまうのではないでしょうか?
「幸せ」な人生を送りたければ1つのことに囚われてはいけません。あなたの「幸せ」はたくさんの要素から出来上がってます。
美味しいご飯が食べれて「幸せ」。健康でいられて「幸せ」。あなたがいてくれて「幸せ」。そんな何気ない日々の中にたくさんの幸せがあって仮に1つ失ったとしても他の幸せがきっと補ってくれます。
ですが「執着」してしまうと補えなくなります。
今苦しいなと思っているのなら、少し視野を広げてみませんか?
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