静かな雰囲気は子どもを育てる
先生から子どもたちに伝える方法はいろいろあるが、80%以上は言葉による方法だと思う。
分からないときには説明し、よくできたときには褒める。やるべきことを指示することもあれば、いけないことをして叱ることもある。
この言葉によるやりとりが多いからこそ、それを聞くことができる環境を整えていくことは必要最低限かと考える。
耳で聞くことはもちろん、相手の言っていることに対する想いまで汲み取れるような状況をつくりたければ、静かな雰囲気は欠かせない。
静かな雰囲気をつくる指導
では、静かな雰囲気をつくるにはどうしたらいいか…
それは、何もしないことである。
例えば、「今から説明するので、鉛筆は置きましょう」と声を掛けた。
授業を早く進めたかったり、ちゃんとできていない子を待たせたくなかったりするので、大体の子ができたら進めてしまうことが多くなる。
だが、このときに何もせず全員が整うまで意地でも待ってみることも大切と考える。
先生が前で何も話さずに立っていると必ず子どもは違和感を感じるものだ。
その違和感に気付き、一人、また一人と、静かになっていく。
最初は時間がかかるが、静かな雰囲気が全員でつくることができ、静寂が訪れることとなる。
このときにようやく次の指示のために口を開こう。
その言葉は耳にも心にもきっと届いていることだろう。
「急がば回れ」という言葉があるが、本当にそうだと思う。
焦っているときに発する言葉は子どもたちには届いておらず余計な混乱を招く。
時間に余裕があるときに練習をしてみてはいかがだろうか。
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