指導力は厳しいだけじゃない
指導力が高い先生を想像してくださいと先生方に質問すると、8割がたダメなものはダメだと厳しく叱れる先生を指します。
しかし、指導力は先ほどの方に規律やルールを守らせるために叱れることだけで測るものではありません。
ときには、優しさで子どもを包み込み最後まで見捨てずにコミュニケーションを取り続けることも一つの指導力です。想像してもらえると分かりやすいのですが、「〜しなさい」という命令のような指導では全く動かなかった児童が、一緒にやってみようでやっている姿を一度は見たことがあるのではないでしょうか。子どもが教師の教えに導かれて目標を達成しているので、指導力が高いと言えますよね。
他にも、子どもと同じ目線で遊んだり、話したりする先生もいます。そのような先生は子ども達の不満や悩みを聞くことに長けていることがほとんどです。これも、指導力の高さを表しています。
つまり、指導力と一口に言っても、測るものさしは1つではありません。そして、その種類を分けるとすれば、大きく分けて3種類あります。
分かりやすく言い換えると、「父親のような指導力」「母親のような指導力」「友達のような指導力」に分かれます。
ベテランの先生はこの指導力のうち2つや3つの力を十分にもってみえる方もいます。一朝一夕で身に付くようなものでもないので、徐々に力をつけていきましょう。
では、この中であなたはどんな指導力に長けているでしょうか。
私は、「父親のような指導力」です。そこに「母親のような指導力」が半人前ならあるかという感じです。
チームで指導力のバランスをとる
1人の先生が全ての指導力を兼ね備えていればいいのですが、そうはいきません。
そこで大事になってくるのがチームワークとしての考えです。
今の私の学年は3人いて、「母親のような指導力」や「友達のような指導力」がずば抜けて高い先生と組んでいます。
学年で問題があったときにや行事のときなどはこの先生方の力を貸してもらうことが多々あります。
私が運動会でテキパキと指導し過ぎて、話を聞いていなかった児童やふざけていて指導した児童を優しく助けてくださったり、子どもの不満を聞いてスッキリさせてくださったりと私にはできない役割をいつもしてくださいます。
3種類のどれかが一番優れているわけではありません。大切なのは全ての指導力がチームで発揮されることです。
考えてみれば分かることですが、学年の先生が全員「父親のような指導力」だけに長けている先生だと怖くありませんか。そんなとき誰に相談したら良いのでしょう。上手くいかなかったとき誰に助けてもらえば良いのでしょう。
まだまだ子どもなので全員が勇気をもって相談やサポートを申し出ることは難しいと考えます。
だからこそ先生1人1人に役割をもってもらうのはチームで働く上ではとても大切です。自分に足りない部分を補い合ってこそ組織としてこれ以上ない成果を発揮することができます。
今一度自分の指導力の種類を見直してみて、その上で学年での役割やこれから伸ばしていきたい指導力を考えてみてはいかがでしょうか。
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