個別の支援のポイント

学校の先生に向けて

子どもの活動中に教師がすべきこと

授業の中には必ずと言っていいほど子ども達の活動の時間があります。話し合い活動や班で協力して取り組むことも大切なのですが、一番大切なのは個人での活動です。

算数を例に出すと、本日の課題である問題をまずは自分だけで解いてみる時間。解き方が分かったので練習問題で習得する時間。本日の授業を振り返る時間。などなど、個人で考える時間は多くの時間を占めるかと思います。

しかし、個人で活動させてみたはいいものの、全く解き方や何を書いていいのか分からず、困ってしまっている子どもが何人か出てくると思います。

その子ども達をサポートするのが子ども達が活動中に教師がすべきことです。

活動中の教師の動き

では、活動中に教師は何をすべきかというと、全体の動きと、個々の動きをよく見ます。

活動させてみて8割ほどがスムーズに活動に入れていない場合は個別の支援をしようとしても人の手が足りない状態に陥ります。

活動中に個別の支援ができる人数は限られています。だからこそ一斉指導である程度の理解をさせておかないと個人での活動が滞ってしまいます。

次に教室全体を巡回しながら、解き方が間違っている子や手が止まっている子を探していきます。見つけたときにすぐサポートに入ってはいけません。

その子が一人でやってみたいという意思がある場合があります。その場合は全体を一周した後にもう一度戻ってきて声をかけると良いかと思います。一番は自分の力で解き切ることが理想なので不必要なサポートは避けましょう。

注意点

先ほども言いましたが、個別の支援ができる人数も時間も限られています。

よくありがちな失敗として、他にも支援しなければいけない子がいるにも関わらず、1人の子に5分〜10分程時間をかけてしまう場合があります。

学級全体を見回ってその子だけが出来ていない状況で、時間を十分にかけられるのなら良いでしょう。ですが、実際はそんな状況は稀です。

最後まで支援するのではなく、困っていた部分のヒントを与えたり、間違っている箇所だけ教えたり必要最低限の支援に留めます。

その後、出来ているのかどうかもう一度確認してあげるところまでのフォローは欠かさず行わなければいけません。

短い時間の中で、状況を把握したり、全員を本日の目標に到達させたりと難易度はかなり高いですが、学級の個人個人のことが分かってくると少しずつ楽になってきます。

良ければ個別の支援のときに意識してみてはいかがでしょうか。

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