「分かりません」が言える子に

学校の先生に向けて

無言ではいけない

新学期に授業を始めると、必ずと言っていいほど無言で立ち尽くす子を見てきました。

おそらく今まで無言で立ち尽くせば見過ごしてもらえたり、指名される頻度を少なくしてもらえたりと誰かが解決してくれたのでしょう。

学校という場では許されるのかもしれませんが、社会に出たら通用しません。それならまだいいのですが、そもそも社会というコミュニティーにすら入れない可能性もあります。

誰かが話をかけて都合が悪かったり、分からなかったりしたら黙ってしまっては、人と関係を深くすることはもちろん、繋ぐことすら困難になってしまいます。

だからこそ私たちは教師というコミュニケーションを基本としている職業だからこそ、無言以外の受け答えをハッキリと教える必要があると感じています。

「分かりません」が言える子に

では、どうしたらいいのでしょうか?

結論を先に言うと、「分かりません」が言えるようになることです。

そんなこと??と思うかもしれませんが、意外に子ども達にとってこれが難しかったりします。

この言葉が言えるようになるために私たちの辛抱強さも試されます。

言葉に詰まったり、聞こえにくかったり、見過ごしてもらえると黙っていたりする子など、様々な壁が待ち受けています。それを乗り越えたときに、学級の子ども達が伝えなければいけないという覚悟が芽生えてきます。

「分かりません」「聞こえませんでした」「少し待ってください」

言葉に起こすとシンプルですが、先生から指名されてみんなの注目の的になった子の立場に立つとその困難が分かるかと思います。

何事も慣れですので、たくさん経験させて出来るようにしていけると良いですね。

よければ明日からでも試してみてくださいね。

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