システムを構築する
毎年この時期になると、今の学級の終わりに向けて落ち着いて考えることができます。
1学期の間はとてもそんな状態ではなく、子ども達の実態が把握できない中での授業は2〜3倍いつもより神経を使います。
また学級経営においても、今までとやり方が違う場合が多々あります。宿題のやり方から提出方法、給食のときに使う配膳台の位置など挙げ出したら切りがありません。その1つ1つの確認しつつ合意形成を図っていくときにも体力とは違った疲れが出てきます。
それらが相まって帰宅時間が遅くなることも多く、慌ただしい毎日を過ごします。
だからこそ時間にゆとりのあるこの時期はとても幸せです。そして、油断はしてはいけないけれど、子ども達とある程度言葉にしなくても通じ合えることで気楽に過ごせる一面もあります。
私の中で一気に学級経営が楽になっていく瞬間があります。それはシステムを構築して機能し始めたときです。
例えば、宿題の提出率が悪く、毎回毎回提出するよう声を掛けたり、やり直しがあった場合に子どもを呼んだりするなど、時間を多くとってしまう場合があったとします。
そんなときにシステムの力が役に立ちます。
私の場合は、宿題を提出したら自分で名簿にチェックさせます。チェックできていなければ未提出扱いになります。そして宿題をチェックし、未提出者と再提出は教室の後ろの小さなホワイトボードに名前が書かれます。
宿題のチェックですが、ほとんどの場合は1時間目が始まるまでにチェックし終えます。遅くても3時間目の開始までには終わっています。
そして名前が書かれている子は、休み時間を使って帰りまでに提出します。
その日に提出できなければ翌日先生の机の隣の席で休み時間を過ごすことになります。
もちろん宿題を家に忘れた場合も提出できていないので例外にはなりません。その日に提出します。
これを導入してからは宿題忘れも減り、私から声をかける手間も減りました。
他にも、移動教室で並ぶ場合の声掛けもしません。小学生であっても電子黒板があるのでデジタル時計が使えます。
授業開始の3分前に整列完了・出発という合意形成を図っていれば、子ども達で時間を見て自分たちで移動できます。
遅れた場合や間に合わなかった場合には、その子に理由を聞いたり、指導をしたりしますが、1週間に1度あるかないかです。
必要なことに時間と熱量をかけるためにもシステムで解決した方がいいことは学校にはたくさんあります。
もし何度も何度も繰り返して疲れている場合があるのだとしたらシステムを構築してみてはいかがでしょうか。
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