子どもが片付けられない…
散らかしっぱなしのおもちゃ。読んだままの本。食べた後の食器。
「片付けなさい」と言っているのに駄々をこねたり、一向に作業が進まないなんてことは多々あるのではないでしょうか。
大人にしてみれば毎日やっていることだし、せめて自分の物ぐらいは自分で片付けてほしい。
しかし、大人が思っている以上に片付けるという行為は子どもにとって困難を極めます。
どうしたらスムーズに片付けられるのか以下の方法を試してみてください。
① 片付けのハードルを下げる
子どもにとって片付けは難しいです。まず、大人のように手先が器用なわけではありません。おもちゃの種類によってはかなり細かなパーツもありますし、出したおもちゃの数が多いほど単純に片付ける量も増えてしまうので心理的ハードルは高くなってしまいます。
幼児期から小学校低学年までは、大きな箱を用意してそこにまとめて入れるだけの方が片付けるスピードも早くなりお子さんも苦しくならないでしょう。どうしても大人目線で考えると細かく種類ごとで分けたくなりますけどね(笑)
我が家ではIKEAで購入した棚を使っています。
最初から片付け用の棚を用意しておくとメリットがあります。それは、この棚に入らない、置けないおもちゃは捨てることになります。新しいおもちゃが手に入ったときなど、無限に増えていくことはなく、物を手放す練習にもなります。
② 片付けるタイミングを決める
子どもにも遊びに熱中しているときなど都合はあります。もちろんすんなり片付けてくれるときもあります。要は大人も時間を見ながら先を考えて行動します。子どもにもその感覚はあります。先の予定を知らされておらず、まだまだ遊べると思っていたところ、突然の「片付けなさい!」ではすんなり片付ける方が珍しいのは想像できますよね。
片付けも毎日のルーティンなので、出来れば見通しをもてる方が子どもも安心します。お風呂に入る前や寝る前には全部片付ける。お出かけがある日はあらかじめ予定を伝えておいて時間になったら片付ける。
片付けをするタイミングはご家庭によって決めてもらって大丈夫ですが、出来れば毎回同じ条件で片付けをするようにしておいた方が子どもの負担は減るかと思います。
我が家では寝る前には必ずお片付けするようになりました。この夏休みから始めたのですが、学校が始まっても子どもたちも続けられています。
おかげでスッキリとした気持ちでいつも寝ることができます。
③ 子どもと大人の片付けのイメージをそろえる
子どもはまだまだ語彙力が高くはないので、教えた言葉や伝えた言葉のイメージが違う場合が多々あります。
「リビングを片付けて」とお願いしたのに、時間が経って行ってみたらリビングの真ん中からおもちゃを端に移しただけということもありました。
ここで叱りたくなる気持ちも分かりますが、もしかしたら子どもは純粋に片付けをしただけかもしれません。
子どもにとっての片付けはその場からなくなることを指す場合もあります。リビングを片付けたと思ったら、そのままおもちゃが自分の部屋の床に移動している場合もあります。
最初は丁寧に片付けるおもちゃの場所を教えてあげるのがいいかもしれません。ただし①にも書いた通り、複雑な指示は子どもを混乱させるだけでなく、片付けのハードルが上がってしまい嫌という気持ちが強くなります。出来るだけシンプルにしてあげるのが良いでしょう。
習慣化
ここまでできたら後は習慣になるまで少しの辛抱です。
一回教えて出来るようになるのであれば、とうの昔にできています。
片付けが出来るようになったという子どもの成長に立ち会うために、全て親がやってしまうのだけはやめましょう。
困っていたり悩んでいたら手を差し伸べ、出来るけど時間がかかるなら見守り、そうした過程を経て人は出来るようになっていきます。
親も子どもも根気強く共に成長していきましょう!
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