聞く力の伸ばし方④

学校の先生に向けて

困るようにする

指示が聞けていないと当然私達は困ります。

人間1度や2度であれば我慢ができたり、優しく接したりすることができますが、何度も困るような状況を作られたら怒りたくもなります。

しかし、怒って改善することもあれば、同じことを何度も繰り返してしまう場合もあります。

ですので私はちゃんと話を聞けていた子が得をし、話を聞いていなかった子が損をするような場面が出来上がるようにすることがあります。

つまり話を聞いていないと困るようにして改善を図っていきます。

算数の授業の例

算数は練習問題などのチェック(丸付け)がしやすい教科です。だからこそ指示がしっかり聞けているかどうかチェック(丸付け)と同時に行えるのでオススメです。

例えば、小学校では筆算などの問題を解くときに、定規で線を引いたり、空欄のマスを意図的に作って見やすくしたり、書き方のルールが学級ごとに存在でしょう。

私のクラスでは、《① 定規を使って線を引くこと》《② 問題と問題の間には1マス空きを作ること》《③ 間違えた問題は新しく書き直すこと》という3つのルールが存在します。

答えが間違っていれば、「答えが間違っています」と伝え×をつけます。

書き方が間違っていれば、「指示した通りに書きましょう」と伝え返します。

年度当初であれば、2〜3人の話を聞いていな児童は右往左往します。もちろんこのとき「どうやって書けばいいんですか」と聞かれますが、「先ほど指示しました」とだけ伝えます。

少々冷たいように感じるかもしれませんが、これでようやく話を聞いていなかった児童は困ります。この困るという経験が話を聞かなくてはいけないと変わるきっかけになるのなら、1年間きっとどちらも楽になっていくでしょう。

本人が十分に困ったなと感じたら、他の子どもに質問して教えてあげます。

他にもたくさん活用できる例がありますのでそれは明日お伝えします。

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