話を聞いていない…
授業をしていると子ども達が話を聞いていなくて困った経験をしてる先生はたくさんいるかと思います。
「話を聞いていなくて出来ないのは子ども達のせいだ!」と突き放してしまえば楽なのですがそうはいきません。話が聞けるように育てるのが我々の仕事ですし、話を聞かなくて困るのは子ども達もそうですが、私達も困ります。もっと言えば、学校にゲストとしてお客さんをお招きしたときや、校外学習で施設を見学しに行ったときに困るのは学校や子ども達のために尽力してくださる方々です。
そんな学習の基礎の基礎ともいえる「聞く力」の伸ばし方を1日1つ話していきたいと思います。
「聞く力」を育てる前に
「聞く力」を育てる上で欠かせないのが心構えです。
人間何度もチャンスがあると思っているうちは頑張りません。逆の考え方をすれば、1度しかチャンスがないと思っていれば頑張るということです。
子ども達を観察していてもそれは顕著に現れます。
年にたった1度しかない運動会。小学校生活でたった1度しかない卒業式。中学校生活最後の部活動の大会。やり直しのきかない高校の入学試験。
私は今までに手を抜いている子を見たことはありません。
そこまで重大なことでなくても、1回しか機会がないと分かっていれば大抵の子はしっかり聞けるものです。
それを上手く利用して「聞く力」の下地をしっかり築きましょう。
本当に1回しか言わない
では、実際に明日から「先生は1度しか指示しません」と宣言し、試してみると必ず話を聞いていなくて「もう一度教えてください」と声が上がると思います。
ですが、ここで教えてはいけません。優しい先生は「もう一度聞いてね」と教えるでしょう。怖いけど甘い先生は「話を聞きなさいと言ったでしょう。何度言ったら分かるんだ。初めに〜〜。次に〜〜。しっかり指示を聞いていなさい。」と叱りながら教えてくれるでしょう。厳しい先生は「さっきそのお話はしました。同じことは2回も言いません。」と突き放すでしょう。
その一言が言えたのな、ら最初に宣言した「先生は1度しか指示しません」が本当のことだったと子ども達に気付かせることができます。
そこからはひたすらそのことを突き通すのみです。続けていくことで話をするときに適度な緊張感をもたせることができます。ここまで出来れば話を聞く最低限の土壌が完成したと言えるでしょう。
話を聞いていなかった子どもの助け方
ここまでの話を聞くと、話を聞いていなかった子どもは右往左往するしかありません。困りっぱなしです。
なので、その場合は周りの子ども達に助けを求めます。
「〇〇さんは、間違えた問題の直し方のルールを聞いていなかったようです。誰か教えてくれますか。」
このとき教えてくれてしっかり話が聞けていた子はうんと褒めます。
他の子が説明しているので、文字通り先生は1度しか説明をしていません。
このようにして話を「聞く力」の下地を築いていきましょう。
もしよければ明日から試してみてください。
コメント