指導の基準の決め方

学校の先生に向けて

周りの先生の指導の基準が厳しい

これから冬の季節になってきますので、登下校の服装や、体育の授業の服装などルールがある程度示されると思います。

それ以前にも学校には、服装や持ち物などのルールがある学校が一般的だと思います。頭髪に関してもかなり難しい話にはなりますが、一定の基準を設けている場合がほとんどではないでしょうか。

しかし、このようなルールに関して指導する先生方の温度感も様々です。

不要物を持ってきたときに厳しく指導する先生もいますし、軽く注意をして次は持ってこないように指導する先生もいます。

頭髪に関して違反していれば学校に通う子どもであれば誰でも毎日のように指導する先生もいれば、担任として受け持っている子どもだけに「直してきなさい」と一言声をかけるだけの指導をする先生もいます。

勤務する学校によっても温度感はかなり違ってきます。

周りの先生がルール違反について厳しく指導する学校で働いているとします。そんなとき、「そんなに叱らなくてもいいのに…それよりももっと子ども達と関係を作っていって諭す方が上手くいくんじゃないか…時間も労力も無駄にしている気がする…」と感じたとしましょう。

このときあなたの指導の基準はどこにもっていけばいいのでしょうか?

周りの先生の指導の基準が緩い

先ほどの逆もありえます。

あなたは新しい学校に赴任してきました。前の学校ではルールを厳格に守っていたので、今年の学級経営でも生徒指導でもそのスタンスでいこうと考えていました。

しかし、どうも周りの先生の指導の基準が緩いと感じることが1週間の中で多々ありました。それに対して最初は我慢していましたが、「もっと叱った方がいいんじゃないか…でないとルールを設けた意味がない…今は大きな問題がなく上手くいってはいるが、このままいけば基準が曖昧になり、指導に困ってしまう気がする…」と感じ、我慢の限界を迎えそうです。

このときあなたの指導の基準はどこにもっていけば良いのでしょう?

学校は組織(チーム)として動いている

結論は、「周り(学校)に合わせるです」

学校全体では厳しい指導なのに、あなた1人だけ緩い指導をすれば、「あの先生は甘い…」というように見られます。それはどちらかというとマイナスの評価です。

学校全体では緩い指導なのに、あなた1人だけ厳しい指導をすれば、「あの先生は厳しい…」というように見られます。こちらもどちらかといえばマイナスの評価です。

あなたのしていることは確かに間違ってはいません。ですが、学校は組織で働いでいます。指導の基準というのは、チームワークを発揮するために合わせなくてはいけないと考えます。

その基準を逸脱して指導するということは先生方の中はもちろん、子ども達にも大きな混乱を与えます。「〇〇先生は許してくれたのに、××先生には厳しく怒られた!」「〇〇先生はちゃんと叱るのに、××先生はいつも見逃している…」という状況になりかねません。

学校が指導の基準を共有し、組織として最大限の力を発揮することが巡り巡ってあなたにも大きなメリットを与えます。

もし、学校の指導の基準を変えたければ、あなた1人で戦うのではなく、会議など自分の意見が伝えられる場でしっかりと表明することです。その指導の基準があなたにとってとても大切な譲れない部分であるならば、みんなに理解してもらうことが第一歩となります。

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