丁寧な指示や説明
丁寧な指示や説明は学級の安定に繋がったり、どの子にも当てはまるものであったりと学級がまだまだ未熟な時期にはとても効果的です。
子ども達1人1人に寄り添った進め方であるため喜ばれることはあっても責められることはまずないでしょう。
しかし、丁寧であるが故にデメリットもあります。それは、子ども達が自分で考える機会を減らしてしまう可能性です。
丁寧な指示や説明は、良くも悪くも指示待ちになりやすいです。なので成熟した学級であれば、そこから一歩踏み出して「説明しすぎない」ということを意識してみてはどうでしょうか。
説明しすぎない
説明しすぎないことによって自ら考え、授業や行事などに参加していく下地が作れます。
例えば、今日学習する内容が書いてある、教科書のページを開かせると思います。
よくある指示は「皆さん教科書を開きましょう。今から53ページの例題をやります。問題は全部で3つありますね。では、問題を読んでいきましょう。」
といったように文面を読んだだけでも何となく分かるし、突然転校生が来たとしてもこの指示通りに動けるかと思います。つまり誰にでも通じる丁寧な指示です。
では、説明しすぎない指示はどういう指示かというと「昨日の次のページを学習します。〇〇さん例題を読んでください。」
これだけです。この学級以外ではおそらく伝わらない指示の仕方なのではないでしょうか。
しかし、この指示は、前回の内容とページを思い出すきっかけになります。また、教科書の準備を求められるので授業に遅れない子も育てます。さらに、やることが事前にわかっているので、前もってノートや教科書のページを開き、準備や予習をすることもできます。
言わなくても分かること・伝わることは半年も同じクラスで過ごしていればたくさんあります。
授業の中で毎回同じ指示や説明をしていることから始めてみてはいかがでしょうか。
コメント