全ての子に平等の機会を
学級担任をしていると効率を求めたくなるときがあります。
ときにはその考えで間違っていない場合もあるのですが、全て効率を重視すると思わぬ落とし穴にハマってしまう場合があるので注意です。
例えば、給食当番の役割や掃除の分担を「早いから」「丁寧にやってくれるから」という理由だけで、同じ子が同じ役割を何度も担っていないでしょうか?
たしかに小学生をみてみると、同じ学年の子であっても、不器用な子は盛り付けが上手ではなくてこぼしてしまったり、丁寧にこだわりすぎる子は1つ1つ器に入れるだけでもかなり時間がかかったりしてしまうことがあります。
そんなときにふと頭の中によぎるのは、「この子にやってもらえば安心して任せられる」という考え方です。
他の子より要領が良くスイスイ物事を進めてくれるので、給食の盛り付けや、大変な掃除場所など押し付けがちであれば要注意です。
学校行事やボランティアなどの進んで取り組む活動とは違って、例に挙げた給食当番や掃除はみんなが平等に行う活動です。
だからこそそこには「公平性」が保たれなければいけません。
給食当番の役割も、掃除の場所も自分がやりたくないことが回ってくることもあるでしょう。
ですが、集団で生活するためには全体のためにそれぞれが役割を果たすことが大事です。そこに好き嫌いや、得意不得意をもってきてはいけません。
誰もが平等に負担を体験することに意味があります。
この「効率」と「平等」の使い分けを上手にしてこそ、子ども達は社会の一員として立派に成長できるのだと考えます。
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