叱る前に工夫する
良くも悪くも子どもというものは好奇心の塊です。先生の話を聞かなくてはいけないと分かってはいつつも、ついつい興味が出たものに対して意識をもっていかれます。
そんな行動を見つけたときに注意をするかと思います。しかし、その回数が2回、3回と積み重なっていくと私たちも人間ですのでイライラしてきます。
そしてその我慢が限界に達したとき叱ってしまうか、怒ってしまいかと思います。
では、そんな子ども達の行動をやめさせるには強く叱るのが得策なのでしょうか。
私はそうは考えません。むしろ叱るのは最終手段で、できるだけ叱ることのないように状況を作ってしまいます。
例えば、授業中に先生の話を聞かなくてはいけないときは、まずは今している行動をやめさせます。その上で身体をこちらに向けさせます。さらに私の目を見て話を聴くように指示します。ここまですると教室が静まります。子ども達も目が合っていないと声をかけられるのでしっかり目を見てくれます。
ですが、この状況でも年度当初の学級の状態によっては上手くいかないときがありました。2〜3秒ほどはもつのですが、私が話し始めると机の上にある鉛筆や消しゴムが気になる上に触りたくて仕方がない子が複数人いました。
そんなときには机の上の物を全て片付けさせるなどして、子ども達の手に取れる物を極力減らす方法もとったことがあります。
毎回叱っていてはお互いの関係も悪くなります。叱らなくていいような状況を作るのに奔走する1年でした。
校外学習(遠足)や体育の授業の例
教室は環境が整っているので一番子ども達が落ち着いて話が聞ける場所です。
しかし、校外学習(遠足)や体育の授業は一筋縄ではいかない場合もあります。
両方に共通する話なのですが、話をするときに自分の後ろの状態を確認するといいと思います。
過去に校外学習で科学館に行ったとこがあります。
私の後ろにはたくさんの実験器具や実践装置があり、とても話を聞ける状態ではありませんでした。
今考えてみれば、話を聞くために集中しやすい状況を作ってあげればよかったと後悔しています。
理想は私の後ろは無地の壁が望ましいです。そうでなくても子ども達の興味の対象になりやすいものは目に入りにくいポジションを取るべきだったと考えます。
他にも、外の体育の授業では日差しが強いときがあります。立つ位置を変えるだけで簡単に子ども達が集中できる状況が作れます。
また、2つの学級が同じ場所で体育をする場合もできるだけ相手のクラスが見えない場所に先生が立つと良いでしょう。
小さな配慮で子ども達が集中して話が聞ける状態が作れますので、是非試してみてはいかがでしょうか。
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