コミュニケーション

学校の先生に向けて

超情報化社会の到来

10年という短い期間でさえ、昨今の社会は著しく変化しています。

現在ではAI時代や超情報化社会などとも呼ばれるようになり、インターネットやパソコンを使って仕事を進める方が当たり前にもなりました。

職業によっては、AIにより人数が少なくなってしまったり、そもそもなくなってしまうものも出てきています。

先日、中国の湖北省武漢市で自動運転の無人タクシーの運用が開始されました。当然人件費はかからないので、金額も安く今までの料金の半額以下になる場合もあります。今までタクシーの運転手を職業にしていた人は収入が減り、大きくニュースにもなった程です。

これはほんの1つの例に過ぎないが、近い将来同じようなことが起こるのは目に見えているように思えます。

それでもやっぱり…

では、みんながAIに勝る何かを見つけ働くためにプロフェッショナルのような能力を身につけなければいけないかというと、そうではないとも思います。

現に私が今まで学校で勤務をしていて、授業や学級経営が飛び抜けて上手い先生にたくさん出会ってきました。ですが、その先生方を合わせた人数より数十倍多くの先生が現場では働いています。その先生は必要ないかといえばそうではないですよね。その先生たちの中にもAIに勝る素敵な力をもっている先生がいました。

一緒に仕事をしてきてチームとして頑張れたり、学校として居心地が良かったときはどんなときもコミュニケーションが上手い先生がいました。仕事の能力としては並であったとしても、人間関係の構築が上手で、誰からも慕われる人と一緒に仕事をすると、チームとしての成果は爆発的に上がります。そしてこれはAIにはできないことだと思われます。

個として飛び抜けた能力を身につけるのも一つの手です。

でも、同じようにコミュニケーション能力を身につけるのも一つの手です。

私はこのコミュニケーションが不足していたせいで悩んだり上手くいかないこともたくさん経験しました。

だからこそ言えることは、人間関係は思っている以上に大切にした方が良い

AI化が進んで人間にはどうしても勝てないことがたくさん出てきます。そこで勝負するのではなく、人間の最大の強みである、集団として協力しお互いの強みを発揮することが望まれます。そしてそれを可能にするのが人間関係です。

子どもたちも小さい頃からたくさんの人と関わり、お互いの考えや心の距離を知ることでどんどんコミュニケーションは上達していきます。

AI化が進んだ画面の中ばかりに入り込むのではなく、AI化が進んでいるからこそ本当に大切なことを見失わない教育者でありたいですね。

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