学級経営の鉄則②

学校の先生に向けて

正しいことを言っているはずなんだけど上手くいかない…

言ってることは間違ってないはずなのに聞いてくれない…

言う通りにやってみれば絶対上手くいくはずなのにやってくれない…

そんな経験はありませんか?

私たち大人は子どもたちよりも経験が豊富なので、ある程度先を読むことが出来てしまいます。

例えば、学級レクの遊び方が決定した後に「そのルールじゃ絶対に困るんじゃないか?」と考えてしまうときや、テスト勉強の内容を見せてもらったら「勉強方法では次のテストで点数を上げるのは厳しいのではないかな?」と思ってしまうときなどです。

よかれと思ってアドバイスや話をするけど何だか腑に落ちてない感じがする…

そんな理論派の皆さんにもしかしたら欠けてしまっている視点があるかもしれません。

納得感

子どもは頭で考えるより、心に従って行動することが多々あります。

もし、学級経営でも授業でも指導でも、正しいことを言っているのに上手くいかない場合は話している相手が納得しているかどうかを考えてみてください。

ただし、相手を身体的や精神的に傷つける行為など、叱るべき指導に関しては例外ですのでご注意ください。

では、本題に移りますが、頭で理解し、心で納得できたときに大きな力を発揮できます。

挨拶1つとってみても、「挨拶をしましょう」というのは誰でも良いことなのは知っています。それでもなかなかできないのは本人の中で納得いっていないからでしょう。

そんなときは、その学年にあった言葉を付け加えてみてください。

小学校1年生であれば、「みんなの挨拶はいつも100点です。そんなみんなの挨拶が今よりももっと元気になったら200点になりますね。たくさんの人に挨拶をして200点の挨拶を目指してみましょう!」と話をすればやる気を出して挨拶してくれるでしょう。

小学校5年生であれば、「挨拶は何のためにあるか知っていますか?現代では、礼儀やねぎらいの意味がとても強いです。例えば君たちはこれから野外学習に行きますよね?そんなとき、まだ君たち〇〇小学校のことを知らない向こうの施設の人が挨拶をしたのに君たちが無言でいたら相手はどう思う?私ならきっと、無礼な小学校だな…、嫌な感じだな…、と思ってしまいます。逆に気持ちの良い挨拶を君たちからすればどうなると思う?私ならきっと、ステキな小学校なんだな!と思うでしょう。でも、急に出来るものでもないし、今から身に付けて損をするようなことでもありません。だから今日から少し挨拶を頑張ってみましょう。」と話します。

学年が上がれば上がるほどすぐに効果が出るとは限りませんが、子どもたちの中に納得感がでてきて、「やってみようかな」「試してみようかな」と思わせることが出来たら人は変わっていきます。

正しいことばかりではなかなか人は動かないし変わりません。

その子の心に中に変わろうとする自発的な動機を作ることが出来たらきっと変えられることが出来ると思います。お互いに頑張っていきましょう!

コメント