本当の優しさ
先生をしていると様々なところで選択を迫られます。
「もう少し練習問題の時間を確保しようかな…」「みんなの不満が溜まってきているからルールを作った方がいいかな…」「Aさんをサポートするタイミングかな…」などなど、子どもたちの状況に応じて授業も指導もサポートも変えていかなければいけません。
そして、先生になる人に多く当てはまるのが、優しい人ということです。
だからこそ子どもに寄り添い一緒に学んでいけるわけではありますが、必要のない優しさをかけてしまうときもあります。
子どもの成長を第一に考えるのであれば、多少冷たいなと感じる指導もあります。しかし、見方や考え方を変えればそれは成長につながる温かい指導になります。
いらぬ情け
では、具体的にどんな行動がいらぬ情けになってしまうのでしょうか。
ルールや時間を守らなかったときです。
例えば、体育の授業なので集合すると思いますが、その時間に間に合わなかったときには待つ必要はありません。
そこで待ってしまっては最初からルールや時間を守って集合した子が損をしてしまうことになります。
他にも休み時間に遊びすぎて授業の開始に間に合わない子のために授業を止める必要もありません。
真面目に取り組んでいる子を最優先にしましょう。
そして、多くあるのは終了時間までに作品の完成などが間に合わない子です。指定した時間までに書き上げるべきものができていない。発表の時間までに提出物が完成していない。
クラスの大半ができていないような状況だとしたらこちらの時間確保のミスです。ですがそうでないとしたらその子に情けをかける必要はありません。
こちらができるのはその期日までに声をかけたり、進捗状況を確認したりすることはできますが、期日がきてからどうこう騒いで、情けをかけるのは違います。
その失敗から学び、進め方や時間配分を自分で考えてできるようになることが一番大切だと思います。
少し心が痛みますが正直に、真面目に学校生活を送っている子が損をしないような学級経営を心掛けてみてはいかがでしょうか。
コメント