体育の授業だから生じる違い
小学校の先生だと体育の授業も専科ではない担任が教えることが多いです。今日は体育の授業で意識すると役に立つちょっとしたポイントについて話そうかなと思います。
いつも国語や算数は教室で教えていますので、体育の授業になるとまず環境が大きく変化します。運動場や体育館で教えることになり、学校の立地場所によっては、線路が近くにあり電車の通過音が指導の妨げになる場合もあります。
黒板やチョークなどもなく、ルールを説明したいときなどに図や言葉を書いて伝えることがでできない場合もあります。
他にも机やイスがなかったり、授業を行う範囲が広かったり、声が届きにくかったり、専科でない先生からすると困ってしまうことばかりです。
ですが、教室では学べないことが学べるのも事実です。困ることをできるだけ取り除き、子どもの成長を最大限に促していくためにも工夫できることは工夫しましょう。
運動場での指示や説明
運動場はとにかく子どもたちにとって刺激が多いです。いつもと違う開放感のある周囲の景色、気軽にできる砂遊び、夏は暑く冬は寒い、眩しい太陽。集中できるわけありません。
いつも以上にできるだけ短く、分かりやすい指示や説明が求められます。
そのときに先生の立つ位置に気を付けましょう。
子どもたちは短時間ならと頑張って先生の方を見て話を聞こうとします。そんなときに、先生の背後に眩しい太陽があったら見ることが一気に困難になります。その他にも背後で他のクラスの授業があってそちらに気が入ってしまうことが考えられます。
先生の背後にはできるだけ何も刺激がない方がきっとうまくいくでしょう。
体操服を畳んでしまわせる
体育の授業はほとんどの子が楽しみです。
だから体育の授業の前に着替えさせると、気持ちが先行してぐちゃぐちゃにしたまま運動場に駆け出してしまう子が結構います。
本来身の回りの整頓は家庭での躾にあたるのですが、そんなこと言っていても学級は良くなっていかないので、この機会に教えてあげるのが一番いいかと思います。
服の畳み方、袋に入れて1つにまとめる、机の上ではなくロッカーにしまう。
以上のことを数回繰り返すだけで案外子どもたちはできるようになっていきます。
最初に指導しておくと1年間、片付ける習慣がついてきて学級経営が少し楽になります。
優先して行動すべき子から戻す
体育が終わった後は着替えがあります。
そのときに少しでも早く終われるようなポイントを伝えておきます。
それは、優先して行動すべき子から教室に戻しましょう。
例えば、給食当番や委員会の仕事がある子。教室で男女交互に着替える場合は先に着替える方から教室に戻す。
これだけで少し早くなります。
待っている子たちには、体育で使った道具の片付けや体育館の窓締めなど、お願いする場合もあります。
私は体育の授業時間をフルに行いたいので、このようなポイントを使っています。
みなさんももしよければ体育の授業で試してみてくださいね。
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