できないことを前提に考える

学校の先生に向けて

思っていたよりも結果が悪い…

授業の最後の練習問題で答え合わせをしてみたら全然できていない…

テストの結果を見てみたら一部の子を除いてボロボロだ…

なんていう経験はありませんか。私はこれまでに何度も経験してきました。

初任者の頃は、自分の指導技術がまだまだ十分ではないからと自己責任にすることもあれば、この子はおそらく無理であろうと諦める場合もありました。

年齢が上がって経験を積んでくると比較してしまうこともありました。

「前に4年生をもったときにはできたのに、今回は全然できない。」

比較した結果、子ども達の能力のせいにすることもありました。

現在はというと、自分の責任だと感じることもあれば、子どもの責任だと感じることもあります。全てを誰かの責任として考えるのではなく、その子ができるようになるために様々な視点で考えられるようになったからだと思います。

テストの結果が悪い原因は、授業の質でもあり、本人の努力不足でもあります。また、その子の発達段階では適切でなかったり、過去に習得できていないことで尾を引いたり、学習する環境が悪かったりと様々に考えられます。

まずはできていない事実を受け入れ、そこからどうできるように指導していくかが私たちの仕事で大切なことだと思います。

できないことが当たり前

授業で扱う内容というのは、復習問題とかではない限り初めてのことが多いです。

初めて学習することだから、できないことが当たり前です。

これを「恥ずかしい…」とか「自分はダメなんだ…」と考えるような環境を作ってしまってはいけません。

1時間の授業の中で、どうやって今はできない子達ができるようになっていくか組み立てるのがポイントです。

できるようになるために

では、できるようになるためには何が必要でしょうか。

私は、失敗とサポートだと考えます。

たくさんの問題を解くといっても同じような問題であれば失敗は少ないでしょう。でも、できる問題は限られるため、結果的にできるようにはなっていきません。

しかし、様々なたくさんの問題を解くことで失敗や間違いを多く経験するでしょう。それを1つ1つ乗り越えていったとき、真の意味でできるようになります。

できないことが当たり前。失敗しても大丈夫。

このようなマインドをもっていることは大きな力になります。

また、サポートを受ける意味でも役に立ちます。

「今日は1人ではできなかったけれども、明日はできるようになる。そのために、今はできないから友達や先生に聞こう!」

こんなふうに考えられるのであれば、勉強以外のことでつまづいたとしてもこの子は大丈夫でしょう。

できない自分を受け入れ、できるようになるために最善を尽くす。私たちの授業改善も同じだと思います。

もし良かったら参考にしてみてください。

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