『ハロー効果』に惑わされない

学校の先生に向けて

ハロー効果とは

『ハロー効果』とは、人物や物事の目立った部分に影響されて、間違った評価をしてしまう真理現象になります。

例えば、作文の評価をするときに同じような内容であっても、字が綺麗だとそちらの方がよく見えてくるといった現象です。

他にも、運動神経が抜群だから水泳も得意だろうと思ってしまったり、国語や算数の点数がいいからきっと社会や理科もできるだろうと決めつけてしまったりすることがあります。

しばしば学校現場で評価をするとこのハロー効果に惑わされる場面がたくさんでてきます。

もちろん児童や生徒に期待して望ような結果に近づいていくという場合もあります。

しかし、成績をつけるときにおいてはしっかりとした基準で評価をしなければいけない場面もあります。そのため、ハロー効果に惑わされずその子を見ることも大切です。

評価は何のため?

成績は何のために出すかというと、自分の今の実力を確かめるためにあります。

今の自分に足りないものは何なのか、そのために努力できることは何なのか。

よりよい未来に向かって、進んできた道は正しかったのか、客観的な視点で振り返るためにあると私は思っています。

決して評価が低くても、それで人格が否定されてはいけないし、自分で自分を責める必要もありません。

もしもらった評価が落ち込むものであれば、その気持ちをバネにして次に活かすためにあると思います。

だからこそ私たち教員は、『ハロー効果』に惑わされず正しい評価をしていかなければいけないと考えています。

どんなにテストが優秀な子であっても、主体性がないのであればその項目は高く評価してはいけないと考えます。

逆に、どんなに字が汚かったとしても内容が素晴らしいのであれば高く評価するべきです。

ときにはそれは難しく、迷うかもしれませんが、正しく納得できる評価は人を育てます。

今は成績をつけるシーズンかと思いますので、よければ試してみてください。

コメント