保護者は敵ではない
少し前に「モンスターペアレント」という言葉が流行りました。
モンスターペアレントとは、小学校や中学校など教育機関に対して、常識の範疇を超えた要求を繰り返し行う保護者のことを指します。
当然私たち教員からしてみれば、厄介な相手であり、実際に対峙してしまったら疲弊してしまうと思います。
そこまでのレベルではなくても、保護者からのご意見や、クレームを受けたときには改善するべきだと頭では分かっていても、精神的なダメージはくるものです。
だからこそ、残念ながら人によっては保護者を敵とみなしてしまうことがあります。
それでは子ども達の成長を最大限に伸ばすことはできません。
考えてみると、保護者と私たちは目的は一緒です。「子どもの健やかな成長」を望んでいると思います。
だからこそ、一緒に子どもを育てていく味方として共に頑張ることができれば、これほど心強い味方は他にいません。
もし仮に、30人学級で30人の保護者と共に1年間子どもを育てていくことが出来たら、子ども30人を31人(30人の保護者・1人の担任)の大人で支えることが出来ます。
保護者対応能力と授業力が求められる
以上の考えでいくと、保護者との円滑なコミュニケーションを図れるといいと考えます。
特に今の時代は、何の理由もなく全ての保護者が協力的である保証はありません。
当たり前のことかもしれませんが、不信感を抱かせるような言動をとることは命取りになります。
授業力が素晴らしい先生であっても、保護者との関係が上手くいかず日々の対応に終われる姿を目にしたこともあります。
そこから学んだことは、いかに授業が素晴らしくても担任の先生1人では子ども達を成長させていくのは難しいと思いました。
それよりも保護者と協力し、複数の大人が見守りながら、サポートしながら育てていける環境を作っていくことも大切だと感じました。
授業力も保護者対応能力も、両方をバランスよく伸ばしていくことが今の時代に求められる力かもしれません。
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