子どもの素を観る

学校の先生に向けて

素の状態こそ本質の姿

担任経験が長い方であれば、最初に出会った印象から違っていった子を何度も見てきたと思います。

いい意味でも、悪い意味でも、子ども達が授業中に見せる姿と、休み時間で見せる姿は違っている場合があります。それ以上の場合もあり、子どもが私たちに見せる姿と友達にしか見せない姿もあります。

授業中などのこちらの目が行き届いてる子どもの姿を全てとは考えず、素の状態を知ることも子どもを理解する上では欠かせない要素になってきます。

子どもが素の状態を見せるとき

授業中であっても子どもが素を見せるときがあります。

それは、誰かの発言中や練習の指導中のときです。例えば、算数の問題で子どもが解き方を説明しているとき、聞いている子ども達は普段から聴き方の練習をしていない限り8割方素の状態になります。

他にも、音楽の合唱指導をされていないパートなども当てはまります。

共通するのは、先生に注目されていません。

このようなときにこそ子ども達の素の状態が出やすいので、合間などに見てみるとよく分かります。

他の人の説明を理解しようと一生懸命聴いている子。自分のパートではないけれど真剣な眼差しで見ている子。思わずこちらの心が温まります。

しかし、その逆も大抵いるものです。

下を向いて手遊びしている子。友達と話をしている子。自分のためなら頑張るのだけれど、仲間のためには形だけ協力しているという子もいます。

その姿を見て、ようやく1年間かけてその子をどう育てていこうか目処が立ちます。子どもを育てるからにはその子の理解を深めていくに越したことはありません。

最後に子どもが子どもが素の状態に戻りやすい休み時間などもチャンスです。

一息つきたいところだと思いますが、特に年度当初は観察して見るのがおすすめです!

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