10月・11月は問題行動が増える時期
どんなに上手くいっている学級でも程度の差こそあれトラブルは必ず起きるものです。
「絶対に起きない」と考えていると問題行動の小さな芽を見落とす場合もあるので、「トラブルは必ず起きる」と常に思って日頃から子ども達に関わった方が発見できる確率も高くなります。
そしてもう1つ意識したいのは、この10月・11月は問題行動が増える時期でもあります。半年以上経って学級にも慣れてくる時期でもあります。私達教師もクラスのルールや授業の流れなどが定着し、気を抜いてしまう時期でもあります。それに加えて運動会や校外学習、学習発表会や作品展など行事が行われる月でもあるので、子ども達の関わりも増え衝突も起こります。
「今までは上手くいっていたのに…」なんて気を落とさずに冷静に対処していきましょう。
そのときにトラブルは起きるものだと考えておけば、下手に落ち込まずに済みます。
予防に力を入れる
当たり前のことですが、トラブルは少ないに越したことはありません。
問題行動が起こってしまったら全力で早急に対処するのですが、同時多発してしまったら対応が後手に回ってしまいます。
なので、まずは起きないように予防に力を入れましょう。
そのために学校にはルールがたくさんあると思います。中にはここまで細かいことまでルールにしなくてもいいじゃないかというものもあります。でも、見方によっては大きな問題行動が起こる前兆と捉えていて、早期発見・早期対応をするためでもあります。
このことからも学校のルールは特に若手の先生や新任の先生を助ける予防線として十分に力を発揮するシステムでもあります。
では、学級や学年の子ども達の問題行動を予防するにはどうしたらよいか具体的に述べていきます。
「時間」や「場所」に空きをつくらない
結論は、「時間」や「場所」に空きをつくらないことです。
想像してもらえると分かりやすのですが、先生のいる「場所」と先生のいない「場所」では圧倒的に先生のいない「場所」の方が問題行動がたくさん起きます。
休み時間や体育の着替え、掃除の時間や通学班での登校など、授業中に起こる問題行動と比較してみると結果は明らかです。
先ほども言いましたが、10月と11月は行事が行われる時期です。そうすると「先生のいない空きの場所」がいつもより多くなります。
そこに行事の影響もあって気持ちが昂っていたりすると問題行動は簡単に発生してしまいます。
この時期は忙しいかもしれませんが、子ども達の様子を見るということも大切なことだと知っておくと良いと思います。
また、先生がいても気付かずはしゃいでしまう子もいます。そんなときには「時間に空きをつくらない」ことを意識してみてください。
具体的には、その子は暇(時間が余っている)だからはしゃぐのです。だったら休み時間にはお喋りなどをしてあげましょう。
そうすれば「時間に空きはなくなります」。つまり、落ち着いてトラブルは起きません。
日頃からトラブルや問題行動が多いと感じる先生は、休み時間ぐらい職員室でゆっくり休みたいかもしれませんが、予防という観点で試してみてください。
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