満足するまで教えるには時間が足りない…
国語であっても算数であっても毎日のように授業があれば、何を重点的にやったらいいのか困る先生もいるかと思います。
ベテランの先生であればつまづくポイントや、それに対する練習量をある程度経験でカバーできるので効率良く学習を進めることができます。また、今の学年だけではなく、先の学年まで見据えて授業を組み立てている先生は、どれも大事なんだけれどもこれだけは絶対にこの学年で頑張らせておきたい所を把握しているかと思います。
その結果、意図的に問題に取り組ませる量や質、はたまた復習の頻度を増やすなど、どの児童も出来るだけ押さえておきたいところを押さえて次の学年に上がることができます。
では、経験の少ない先生は全部頑張らなければいけないかといえばそうではないと思います。
先輩の先生に聞いてみたり、先の学年の学習内容を見てみたりすることで改善もできます。
先輩の先生であろうが、初任の先生であろうが、1年の間に指導できる時間は等しいです。だからこそ授業や子ども達との関わりの質を上げていく必要があり、質が上がることで学級の仕上がりに大きな違いがでてきます。
テストに結びつく授業
そうは言っても、「やっぱり単元1つ1つで満足のいく指導がしたい!」と思う先生も多いかと思います。
なので、ここではそんな先生方にアドバイスを。
まずは単元の内容がしっかり子どもたちに教えることが出来たかどうかの確認を自作や業者のテストで測っている場合が多いと思います。
その結果を通知表の中の評定として使用する方法を用いる学校も大多数かと思います。
つまり、子どもたちの単元の評価はテストが出来たかどうかで判断する場合も少なくないということです。
では、そのテストを見据えた指導をする必要があるかと思います。
そっくりそのまま同じ問題で練習するのはいけませんが、類似問題や出る問題の点数配分が多い問題から指導するのはありだと考えます。
例えば、小学校の算数では計算問題がたくさん出題されます。単元によっては出し方は違うものの計算問題という括りで見れば、7割ぐらいになるものもあります。
もしそれが業者のテストであれば、それくらいたくさん出される問題は重要だということです。その情報からも指導の軽重をつけることができます。
また子ども達にとっても、しっかり学習したことが点数につながっていれば自信に繋がりますし、先生がここは大切だからと一生懸命教えてきた内容ができていれば、安心して努力の方向性を定めることができます。
先生にとっては先に予習や準備をしておく必要が生まれますが、単元を通した授業内容を組むことができる上に、落ち着いて授業に臨むことができます。
一手間かもしれませんが、その努力がしっかりと点数に結びつけば私達も子ども達もお互い達成感が生まれるきっかけになるのではないでしょうか?
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