保護者の興味

学校の先生に向けて

運動会シーズン

最近になってようやく涼しくなってきました。

このシーズンには運動会を行う学校も多いかと思います。

私の息子も先日運動会があったのですが、徒競走では真剣に走る姿、ダンスでは楽しく踊る姿といつも家では見せない一面を見せていてかっこよかったです。

子どもを持つ立場になり、経験の浅かった頃の指導と今の指導では考え方がガラッとかわりました。

今日はそんな保護者目線で、子どもや先生に何を望んでいるのか話をしていきたいと思います。

運動会の指導

結論から言うと、個人を見てあげることです。

私は駆け出しの頃、全体の美しさばかり求めていました。それは運動会だけでなく部活動でも同じ指導でした。

かっこよく踊れる子を前に出して全体をよく見せよう。上手な子を鍛え上げて大会で勝とう。

今考えれば上手くなくても一生懸命頑張っていた子達には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

運動会では、たくさんの人が見にきてくれます。そして、教師として全体を指導していると全体の出来映えに注意がいきがちです。

「ここまでは90%ぐらいできているな」「あの子は先頭で踊れるぐらい上手だな」と、ついつい上手な子にフォーカスを当てて、下手な子に関しては多少のアドバイスはしますが、列の後ろの方に隠してしまうときもあります。

そのときの私は教師の目線しかもっていなかったのでしょう。見てくれる同じ学校の子ども達や教員、来賓の方々や大勢の保護者達。みんな全体としての出来に驚くだろうと嬉々として指導をしていました。

でも、自分が保護者として息子や娘の運動会を見にいくと違う目線に気付きます。それは保護者個人の目線です。

私自身、運動会のダンスや徒競走を見に行ったら全体なんて全く見ていませんでした。見ているのは自分の息子と娘だけです。

確かに目に映るはじの方には他のお子さんや全体がぼんやりと映っています。

でも95%以上は我が子しか見ていません。

他の子が上手いだとか、他の子が走るのが早いだとか、言葉を選ばずに言うと、どうでもいいです。

それに気づいてからは、指導で100%を目指すようになりました。たった1%でも抜け落ちていれば、その保護者はガッカリします。

周りがしっかり踊れていればいるほどガッカリします。

仮に下手であっても、表現種目であれば我が子が最前列で踊っている姿を親であれば絶対に見たいでしょう。

そんな保護者個人の目線を持って指導に臨んでみてはいかがでしょうか?

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