学級が荒れない活動のさせ方

学校の先生に向けて

活動の時間に騒がしくなる

算数であれば、問題演習。国語であれば、話し合い。社会であれば資料のまとめ。

授業の流れとして、指示や説明から活動に入る場合が多いと思います。

先生が前に立って指示や説明をしているときはまだ大丈夫だが、活動の時間になったら落ち着かない。そんな経験をしたことはありませんか?

活動の時間は基本的に子ども達が考え、動く時間になります。その活動の内容にもよりますが、体育や図工、家庭科などは特に大きく身体の動きを伴うことが多いです。

荒れ始めの学級であれば、活動の時間に好き勝手歩き回る子がいたり、おしゃべりに夢中になっている子がいたりと収拾がつかなくなることも多々あります。

指示や説明など、先生の話を聞いている場面ときに荒れ始めることは少ないです。学級の荒れのスタートは活動の時間に起きやすいです。

今一度見直すために参考にしてみてください。

分かりやすい指示・説明をする

当たり前のことですが、先生の指示や説明が伝わっていなければ、子ども達は何をしていいか分かりません。

「分からないから自分で頑張ろう!」となれば良いのですが、現実はそうはいきません。分からなければ、行動しません。行動できないので暇になります。暇になったらとりあえず退屈なこの時間に刺激を求めます。文房具で遊んでみたり、隣の子に話しかけたり、まずいい方に転ぶことはないです。

だからこそ最初の指示で最低でも8割以上の子ども達が理解して活動できるようにしましょう。私の経験では理解した人数が7割以下だとたいてい混乱が起きています。算数であれば、3割以上の子はカバーできません。30人学級であれば、9人の子どもが分からなければ質問攻めにあいます。これでは到底落ち着きません。

そのために、分かりやすい指示や説明をしましょう。

具体的には、指示であれば「落ち着いた雰囲気になってから話す」「一時一事の原則を守る」などです。

説明であれば、「音声情報と視覚情報の両方で伝える」「例えを使って具体的にする」などです。

他にも、「早口で話さない」「あー、えーっと、などノイズを入れない」「途中で付け足しの指示や説明をしない」など、様々な技術があります。

1日に1つ心がけてみるだけでも子ども達の反応はだいぶ違います。

終わった後の指示を出しておく

意外と忘れがちなのが終わった後の指示です。

例えば、算数で教科書の問題演習を解く活動をさせたとしましょう。問題を解き終わってしまった子の指示なければその子は困ってしまいます。

困った結果、「先生終わったら何をすればいいですか?」と声が上がったり、終わった子同士で話をしたりします。

それだけで済めばいいのですが、同じような事態が積み重なるとザワザワしてきます。

国語の話し合い活動も同様です。グループによっては早く終わったりするところもあるでしょう。その先の指示がなければみんな黙っているか、おしゃべりしているかのどちらかです。

後で気づいて遅れて指示を出しても大抵の場合全員は聞いていません。モグラ叩きのように聞かれては指示をするの繰り返しになってしまいます。

最初から学級を荒らそう、うるさくしようなんて人の迷惑をかけたい子なんていません。やるべきことがハッキリしていれば子ども達もしっかり動けます。中には例外もあるでしょうが、大抵の子はあなたの言葉で行動してくれるので、頑張っていきましょう!

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