上手く叱れない…
「褒めてばっかではいけない…」「ときには叱ることも大事だ…」とは思いつつもなかなか叱ることのできない先生も多いかと思います。
特に新任の先生なんかは叱るタイミングなども分からないことに加え、人を叱るという行為そのものが初めてだという先生もいるかと思います。
「叱るべきか…」「叱らないべきか…」「指導する必要があるのか…」「指導する必要はないのか…」そんなことを考えているうちにあっという間に時間が過ぎていき、タイミングというものを失ってしまいます。
そんな叱るのが苦手で、学級の雰囲気もフワフワしてきている先生に向けて、今日は1つアドバイスを送ろうと思いますので、よかったら実践してみてください。
得意な指導を決める
人によって子どもに指導したいポイントは違います。
例えば、A先生は礼儀を大切にするべきだと考えているので、「挨拶」や「返事」の指導に力を入れている。B先生は学校生活で授業が一番大切なので「授業の開始や終わりの時間」にはうるさい。C先生は、人と人の関わりを重視しているので、「思いやり」や「優しさ」についてよく話をする。
と言った感じで、「人の命に関わること」や「イジメに関わること」は最優先事項なんですか、その次にあたる指導は先生によってかなり温度感が違ってきます。
なぜ得意な指導を決めておくと良いかというと2つメリットがあります。
得意な指導を決めることのメリット(その1)
1つ目のメリットは、あらかじめ準備できるので指導するタイミングがハッキリします。最初にもあったようにこのラインは叱るというのを自分の中にもっておかないと意外に見過ごしてしまう場合があります。まずはそれを防げるというのが一番のメリットでしょう。
全てのことについて細かく指導していたら子どもたちも私たちも息が詰まります。
ますは、自分の強みをハッキリとさせ、それに対してしっかりと準備し、指導に臨みます。当然自分自身が上手くいかない部分もあれば、子どもたちがサボる場面もあります。そこの判断だけ間違えずに、子どもたちが悪いときは準備した通りズバッと叱りましょう。
ブレない姿勢でいることがあなた自身も子どもたちも伸びていくために必要です。
得意な指導を決めることのメリット(その2)
2つ目のメリットは、他の指導にも波及してくるというところです。
私が中学校で2年生の担任をもったときに、同じ学年に新任の先生が入ってきました。もちろんお世辞にも授業は上手くもなく、学級経営も子どもたちと一緒にワイワイ楽しく過ごす感じの先生でした。でも、必ず大切な指導のときはそのクラスの生徒全員が真剣になって聴いていました。
どうしてかなと気になって、ことあるごとにその先生のクラスを覗いてみると、答えは給食の準備にありました。
その先生はいつも穏やかなのですが、給食の準備の時間に関してはこだわりが強く、熱量が桁違いでした。10クラスあったのですが、体育の授業が給食の前にあろうが、必ずと言っていいほどいつも1番に食べていました。
給食の準備に関してクラスの立ち上げからしっかりと指導し、上手くいかなければ教えたりサポートする。サボっているようであれば見逃さずに叱っていました。
その姿を見ているからこそ子どもたちは「いつもニコニコ笑顔で一緒に楽しんでくれる先生だけど、やるときはやる!」という見方だったと思います。
もし叱るのが苦手な先生は自分のこだわりを見つけ得意な指導を獲得してみてはいかがでしょうか?
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